著者のコラム一覧
続木敏之元阪神トレーニングコーチ

1958年、愛媛県生まれ。新居浜商から76年ドラフト2位で阪神入団。83年に現役引退後、ブルペン捕手、ブルペンコーチ補佐を経て、93年から2013年までトレーニングコーチ。その後、韓国・斗山トレーニングコーチ、関西独立リーグ・神戸監督などを歴任した。

【Lesson1】ウォールストレッチング 背中や腰を伸ばす効果

公開日: 更新日:

 前回に引き続き、背中や腰を中心としたストレッチを紹介します。正しい姿勢を意識しながら、無理をせずやっていきましょう!

 腰と背中の柔軟性を高める効果があります。

 壁の前に立ち、両足のつま先を壁にくっつけます。

 両足を肩幅の位置まで広げ、両手は力を抜いてリラックスした状態に。顔は真上を向きます。つま先の位置を固定したまま、ゆっくりとしゃがんでいきます。太ももが地面と平行の位置になるまで下ろしたあと、ゆっくり元の体勢に戻します。10回3セットが目安です。

 ここでポイントになるのは姿勢です。背筋を伸ばした状態をキープすることを意識してください。

 壁に向かってスクワットをするのは理由があります。何もないところでスクワットをした場合、足腰が弱い人は、両膝がつま先の位置より前に出たりします。これではいわゆる腰が入った状態をつくれず、ストレッチ効果が薄れるどころか、むしろ体を痛めてしまいかねません。

 壁の前でやれば、壁が邪魔をして膝がつま先より前に行かず、正しい姿勢でスクワットができるのです。

スクワットシークエンス

 同じく壁の前に立ち、両足を肩幅に広げてつま先を壁にくっつけます。そこからスクワットをすると同時に、両手を真っすぐ上に上げる運動です。これも10回3セットを目安に取り組みましょう。

 スクワットをする際は、腰を意識するわけですが、両手を上げることで体全体が反った状態になり、より腰が入った状態になります。これはスクワットができない人がスクワットをするための準備運動です。胸郭(胸部の骨格)が開き、猫背などの姿勢改善につながります。

 慣れてくれば、ダンベルの代わりに水を入れたペットボトル(まずは500ミリリットルからスタート)を両手で持ちながらやると、より効果的なストレッチができます。 =つづく

【連載】プロ野球コーチが伝授 簡単エクササイズ

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも