燕加入・田口麗斗の執念 巨人打線はキリキリ舞いさせられる

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 巨人からトレードでヤクルトへ移籍した田口麗斗(25)が3日、巨人とのオープン戦前に、オンラインでの入団会見に臨んだ。

「転校生の気分」と笑顔を見せると、「ユニホーム? 予想より似合っていたので、すごく晴れやかな気持ち。最後までローテーションに入って、巨人の連覇を阻止して優勝したい。高津監督を男にしたい」と意気込み、今季の目標を「2ケタ勝利と防御率2点台」に設定した。

 2016年は10勝、17年は13勝で2年連続2ケタ勝利をマークした左腕だ。

 巨人は昨年、対右投手の打率・255、対左は・258と左腕を苦にしていない。それでも今年のレギュラー候補は、左の好打者・梶谷がFA加入したことで、丸、大城、吉川、松原、新外国人テームズ、ドラフト5位ルーキー秋広ら、左打者がひしめいている。さらに昨年の成績を見ると、対阪神の左投手の打率は・234、対中日の左投手に対し・226。阪神・高橋、中日・大野といった好左腕相手には、分が悪い数字が出ている。なお、ヤクルトの対左投手は・324とカモにしている。

「200勝」の目標に執念燃やすだけに

 そこで田口である。巨人の高橋由伸前監督にはエース級の信頼を置かれていたが、原監督が復帰した19年以降の2年間は中継ぎ要員だった。田口はかねて「200勝」という大きな目標を掲げている。先発でないと達成は難しい偉業で、田口はこの移籍を前向きに捉えているようだ。ヤクルトは昨季12球団ワーストのチーム防御率4・61。脆弱な投手陣にあって、高津監督からは先発ローテーションの一角として期待を寄せられているのだ。

「『飼い殺しはしない』という原監督の方針で、巨人主導のトレードだったけど、田口は先発ローテの一角どころか、軸になるポテンシャルを秘めています」とは巨人のチーム関係者だ。

 右太もも裏の張りはすでに完治している。フル回転するであろう田口に、巨人打線がキリキリ舞いさせられる日は近い。 

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