王監督は月200万円だった?プロ野球監督の気になる「交際費」
3月19日付けの日刊ゲンダイに元巨人コーチの秦真司さんが原辰徳監督と会食した記事が載っていた。原監督が遠征先でコーチや関係者を連れて食事に出かけてご馳走するため「払う食事代は相当な金額になるはずだ」とあった。
プロ野球界では、球団によっては監督に「交際費」を出している。キャンプ地や遠征先などで監督がコーチや選手、あるいは裏方と一杯やりながらチームの強化策を検討したり、コミュニケーションを図ったりするためだ。自らは参加せず、コーチや裏方に「一杯やって気分転換してこい」とポンとカネを渡す監督もいた。
シーズン中、担当記者や球界関係者と食事をしながら親睦を図ることもある。試合で勝利に貢献した選手の「監督賞」の原資に使われるケースもある。金額は球団によって異なる。
私の知る限り、ダイエー(現ソフトバンク)時代の王貞治監督の月額200万円が「交際費」の最高額だ。球団関係者に聞いたのだが、さすがは「世界の王」だと思った。球団の期待の大きさがうかがえるだろう。
地元福岡ドーム(現福岡PayPayドーム)の試合のあとでも、市内の和食店の2階でしばしばコーチ会議が開かれた。出席したコーチによると、部屋は畳敷きでテーブルをコの字に並べて、その日の試合の反省をしたり、今後の戦い方を話し合ったりした。会食の費用は王監督が負担したそうだ。