中京大中京・畔柳の2度目の完封勝利にメディア歓喜のワケ

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 29日のセンバツ準々決勝。中京大中京のエース・畔柳亨丞が東海大菅生(東京)相手に2安打138球で完封し、準決勝にコマを進めた。

 初戦の専大松戸(千葉)戦に続く2度目の完封勝利。2試合目の常総学院(茨城)戦でも7回1失点と好投しており、計25イニングで、わずか1失点に抑えている。

 この日を終えて畔柳の球数は3試合で計379球。1週間の球数制限(500球)があるため、準決勝の明豊戦は継投が予想されるが、あるスポーツ紙記者は「畔柳には甲子園の新たなスターになってもらいたい」と、こう続ける。

「今年のセンバツは、かつての清宮幸太郎(早実→日本ハム)のように大会前から注目されるスター選手がいない。18年夏に準優勝した吉田輝星(金足農→日本ハム)のように、実力でスターに成り上がるしかない。大会ナンバーワン右腕といわれた小園健太(市和歌山)が2回戦で敗退。ドラフト上位候補と目されていた外野手の前川右京(智弁学園)も精彩を欠き、準々決勝で散った。夏やドラフトのことを考えれば、ドラフト上位候補の畔柳や、達孝太が優勝投手になるのが理想的。加えて、この2人が決勝で投げ合えば、新たなライバル物語の始まりにもなる」

 畔柳への期待は日増しに膨らんでいるようだが、果たしてもくろみ通りとなるのかどうか……。

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