肥後かおりプロ<1>お酒を楽しめる環境へと千葉に引っ越し

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肥後かおりプロ

 日本女子ツアーは21世紀に入り「藍・さくらブーム」をきっかけに注目度が高まり、華やかさを増していった。

宮里藍に立ちはだかった「小さな巨人

 2003年にプロ転向した宮里藍は翌04年に5勝の大活躍を見せたが、その年の日本女子プロ選手権では宮里(4位)の前に「小さな巨人」が立ちはだかった。2位に5打差をつけて圧勝した肥後かおり(52)だ。

 帽子をあみだにかぶり、最終18番ホールに上がってきた表情は、「優勝は私のものよ」といわんばかりに、不敵さも携えていたように見えた。

 1992年「安比高原レディース」の初優勝から04年日本女子プロ選手権まで13シーズンの成績は通算17勝。生涯獲得賞金は7億2000万円余りとまさに「レジェンド」の称号にふさわしい。

 その生い立ちは――。

「まだゴルフクラブを握ったこともない時に、高校の就職課で求人票をめくっていて『研修生募集』の文字を見た瞬間、私の進む道はこれだ! とひらめいたんです」

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