羽生結弦「卒論」流出の波紋…現行採点制度への不満つづる

公開日: 更新日:

《ジャンプの評価基準は明記されているものの曖昧な部分が多く、その試合の審判員の裁量に委ねられている部分が大きい》

 フィギュアスケート羽生結弦(26)がつづった卒業論文の一部である。

■「女性自身」が報道

 昨年、早稲田大学人間科学部通信教育課程を卒業した羽生。同学部発行の学術誌に特別寄稿するために加筆修正された論文の中身を、発売中の「女性自身」が報じているのだが、それによると羽生は論文で、現行の採点制度やその不備を悪用する選手やスタッフを痛烈に批判。ループジャンプの際、回転数を稼いでから離氷する選手を《稚拙なジャンプ》と斬り捨て、減点対象と明記しながら離氷を判定する基準がないと問題点を指摘。また、《審判員は1方向からしか見ることができないという物理的な制限があり、プログラムの振付師やスケーターのコーチによっては審判員の死角になるようにフリップジャンプ、ルッツジャンプを配置している》とも記している。

 採点制度への不満は選手たちが一度は疑問に思ったことがある核心部分。スポーツライターの梅田香子氏はこう話す。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁