羽生結弦「跳べないと一生満足できない」4回転半への執念

公開日: 更新日:

 見据える先は金メダルの向こう側だ。

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(26)。先月28日に閉幕した世界選手権でまさかの3位に終わると、悔しさを口にすることなく前を向いた。

「早く4回転半(ジャンプ=クワッドアクセル=4A)を練習して、誰よりも早く4回転半を公式戦で決める人間になりたい」

 世界選手権開幕前には、こうまで言ってる。

「アクセル(4A)を跳べないと一生満足できない。最終目標はオリンピックの金メダルではなく、あくまで4回転半を成功させるのが一番の目標です」

 羽生には2022年北京大会で五輪3連覇の偉業が期待されるが、そんな勲章よりも上だと断言する4回転半への挑戦欲。本人によれば練習でのトライ数は「1000回を超えていると思う」というから、もはや執念に近い。北京五輪での金メダルを考えれば、4回転半への固執はマイナスになるかもしれない。

 現に、先の世界選手権で頂点に立った最大のライバルであるネイサン・チェン(21=米国)は、4回転半に消極的。米国誌のインタビューで「採点システムを考えたとき、トリプルアクセルより凄い価値のあるものではない。集中して取り組むべきものではないと考えています」と同じ土俵に乗らない考えを示している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”