松山英樹表彰は菅首相の人気取りと…“もう一つの狙い”とは

公開日: 更新日:

 実際、菅政権は総務省の接待問題や後手後手の新型コロナ対策で、支持率は低迷したまま。25日に投開票された次期衆院選の前哨戦となる衆院北海道2区と参院長野選挙区の補欠選挙、参院広島選挙区再選挙でも野党に全廃を喫した。

 このため、菅首相は国民の注目度が高い松山選手を表彰し、一緒に並ぶニュースを繰り返し報じてもらうことで、支持率アップの特効薬にしたいのではないか――というわけだ。

■内閣官房は「文科大臣の推薦を受けて淡々と決めた」

 内閣官房に聞くと、「(支持率アップの狙いなどは)何もありません。文科大臣の推薦を受けて淡々と決めました」(人事課)と回答。だが、福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏はこう言う。

「おそらく菅政権の狙いは2つ。1つは指摘されている通り、支持率の回復。もう1つは、マスターズ優勝で世界的に知名度が高まった松山選手を表彰することで東京五輪開催の機運を高めたい。五輪の旗頭に利用したいと考えたのではないか」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗