組織委職員は残業が月200時間 五輪開催ゴリ押しで悲鳴続出

公開日: 更新日:

「日本人は逆境に耐え抜く能力を持っている」――。“ぼったくり男爵”は19日のIOC(国際オリンピック委員会)調整委員会でそう言い放った。バッハ会長は7月12日に、コーツ調整委員長も6月15日に来日予定。コロナ禍で世界中から開催を不安視される中、何が何でも強行する気だ。そのシワ寄せを食らうのは、大会組織委員会の現場職員。開催ゴリ押しに悲鳴続出だ。

■「逆境」「忍耐」を押し付けるサムライ感覚

「死にそう」「地獄だ」といった声が複数の組織委の職員から上がっている。ある大会関係者は日刊ゲンダイにこう打ち明けた。

「組織委は今、競技会場に観客を何人ほど入れるのか、複数パターンを想定したシミュレーション作業でてんやわんや。本番まであと2カ月しかありませんから、多くの職員が作業に追われている。ここ半年くらいは、月の残業時間が150~200時間に上る職員もいるほどです」

 開催が近づくほどにオーバーワークに拍車がかかり、土日出勤は当たり前。深夜まで業務にかかりきりで、帰りが朝方になることもしばしばだという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」