著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

大迫敬介「積み上げてきたものをピッチ上で表現したい」

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 神妙な面持ちでこう語る大迫は、最大の武器であるシュートストップと守備範囲向上に専念。常に前向きに取り組める強靭なメンタルも身に着けた。

 その努力が2021年に入って広島・城福浩監督に認められ、今季はここまでJ1全試合にフル出場。 試合勘不足といった懸念材料も完全に払しょくした。

「自分の良さを発揮できているからこそ、U-24代表に呼ばれていると思います。これまで代表で積み上げたものもあるので、自信を持ってピッチ上で表現していきたい。東京五輪はずっと目標にしてきた大会。選ばれて日本を代表して戦いたい、活躍したいという思いはすごく強いです」

 どちらかというと温厚なタイプの大迫が、ここまで感情を表に出すのは珍しい。それだけ東京五輪には賭けるものが大きいということ。

 Uー24ガーナ戦(5日・福岡)とジャマイカ戦(12日・豊田)に連続先発した谷の評価が急上昇し、進境著しい18歳の鈴木彩艶(浦和)の猛追も気になるところだが、大迫は「大舞台に必ず立てる」と信じているはず。

 大願を成就させ、近い将来のA代表昇格を果たすーー。そうやって階段を駆け上がっていく大迫敬介をぜひ見たい。

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