西武・平良は「柔軟さ」と「力強さ」を併せ持つ希有な選手

公開日: 更新日:

 野球が盛んな沖縄県石垣島出身で、少年時代は野球と釣りに没頭。父の克次さんも、「ゲームなどには興味がなく、誕生日に何が欲しい? と聞くと『釣り竿!』。小遣いもほとんど釣り用具に費やしていたほどです。釣りをしていると時間を忘れるのか、夜中まで家に帰ってこない日もあったほどです」と話す。

 中学時代は硬式の名門、八重山ポニーズに所属。当初は捕手だったが、パスボールをしても知らんぷり。「あれは投手の暴投」と言わんばかりの態度を露骨に出し、指導者に注意されたことも一度や二度ではなかった。

■オリ宮城やソフト東浜と同じ印象

 八重山商工では投手兼外野手として、高校通算20本以上の本塁打も打っている。

「八重山商工の末吉監督(当時)も『一体どこで覚えてきたのか、何でもできる』と舌を巻いていたほどです。これも末吉監督に聞いた話ですが、沖縄セルラースタジアムでのある試合。試合終盤、ロースコアで同点という膠着した試合で、平良が『じゃあ、ホームラン打ってきますよ』と打席に向かい、有言実行。右翼にとんでもない飛距離の本塁打を打って、試合を決めたこともあったそうです」(前出の安倍氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗