西武平良が開幕31試合無失点!パンク懸念もOB「杞憂」断言

公開日: 更新日:

 山深い所沢で“海人”が快挙を成し遂げた。

 10日、西武はベテランの内海が先発。5回3失点と粘投するとリリーフ陣も無失点リレーでつなぎ、トリを飾ったのが平良海馬(21)だ。

 2点リードの九回をゼロに抑え、今季5セーブ目(1勝0敗)。開幕からの無失点記録を31試合に伸ばし、2016年の田島(中日)に並ぶプロ野球記録に肩を並べた。

 とはいえ、心配もある。西武はこの日が60試合目。平良は2試合に1回投げている計算だ。今季は新型コロナウイルスの影響で延長戦がなくなったことにより、同点の九回に守護神が登板するケースが増えている。球界には「このままでは失点より先にパンクしかねない」という声があるのも事実だ。

 西武OBの山崎裕之氏は「それは杞憂でしょう」と、こう続ける。

「昨季はMAX160キロを誇る直球でガンガン押すスタイルだった。しかし、本人も『それだけではもたない』と自分の投球を見つめ直し、今春のキャンプではスライダーやチェンジアップなどの変化球をひたすら磨いた。相手打者が『平良といえば直球』と待ち構えるところに、ポンポンと変化球でストライクを取って追い込んでしまう。地肩も強く、沖縄出身なので暑さにも強い。ここ数日はだいぶ暑くなってきましたが、平良が汗をダラダラ流しながら投げている姿は見たことがない。パンクの心配はありませんよ」

 ちなみに「開幕から」という条件を除いた連続無失点記録は、06年に藤川(阪神)がマークした38試合。大台更新もありそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性