楽天・田中将大“のらりくらり技巧”で「球界最高年俸9億円」同僚の心境は…

公開日: 更新日:

 それなりにゲームはつくった。

 23日、楽天田中将大西武戦に先発。チームの連敗を7で止める3勝目を挙げたとはいえ、6回4失点が示すように内容が良かったわけではない。

 初回、二回に失点し、この2イニングだけで56球。四回にも西武の下位打線に打たれて2点を失うなど、6回で111球も費やした。

 オフに7年過ごしたヤンキースから古巣に移籍。年俸9億円プラス出来高の2年契約を結び、楽天ファンを喜ばせた。

 もっか3勝4敗、防御率3.18。勝敗は打線の援護次第で一概に論ずることはできないにしても、2013年に24勝を達成した往時の姿と比べてしまうと、肝心の投球は物足りないものがある。

 評論家の山崎裕之氏は「でも、これが今の田中でしょう」と、こう続ける。

「前回の楽天時代は力強い腕の振りで、威力のあるボールをバンバン投げていた。それが渡米1年目の14年に右肘を痛め、メスを入れずに保存療法で治療。以降は腕の振りもおとなしくなった印象です。それでも抑えられているのは、精度の高い変化球と制球力があるから。制球が乱れると、この日の西武戦のように失点してしまう。今の田中は『のらりくらりとかわす技巧派』以上の投手ではない。ローテにいれば便利だし重宝されますが、昔のような過度の期待はされていないでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 8

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  4. 9

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  5. 10

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方