メダリストらが立つ五輪表彰台 3D印刷で生み出された「跳躍サイクル」

公開日: 更新日:

 メダリストらが万感の表情で立つ東京五輪の表彰台。大会公式エンブレムを思わせる藍色に幾何学模様の浮き彫りが印象的な「晴れの舞台」は、洗剤の使い捨て容器などから3Dプリンターを使って生み出された。設計統括を務めたのは、慶応大環境情報学部の田中浩也教授(46)で、デザインはエンブレム制作者の野老朝雄さん(52)。

 田中教授らは、加工や染色に向かない廃プラに廃ガラスや顔料を加える工夫を重ね、強度と光沢を出すことに成功。98台分を構成する計約7000枚のパネルを、3Dプリンターを使いわずか20日間で成形した。

 目指すのは、資源をより価値あるものに作り替えて社会に戻す次世代リサイクルだ。田中教授はこうした概念を「リープ(跳躍)サイクル」と名付け、「3Dプリンターを使えば実現できると世界に示せた」と実感している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る