甲子園“コロナ感染辞退”でドラフトどうなる? 宮崎商スラッガーの取捨選択は担当スカウト次第

公開日: 更新日:

 まぁ、担当スカウトが付いているから、すでにある程度の情報は集まっている。良い選手がいてもその学校が甲子園に出場できるとは限らない。だからリストに名前が載る中でもこれはという選手については、地方予選の段階で担当が責任者に「良い選手がいるから見に来てくれ」って頼んで、クロスチェックを済ませているのさ。

■九州担当の眼力とアピール力次第

 それでも球団によっては「甲子園に絶対出るだろうから、その時に」と担当が言っている可能性もゼロではない。そうしてクロスチェックしないままに今を迎えているのなら、指名する確率は極端に下がるよ。もし担当スカウトが「せめて練習だけでも見てくれ」っていうのなら、甲子園が終わった後に時間をつくることもあるだろうが……。責任者だって、自分がしっかり見ていない選手の獲得に責任を持とうとするわけがないからね。

 今回の中村のような場合、獲得に関しては秋に控えるスカウト会議で、担当による「プッシュ力」に全てがかかっている。その選手のことを一番知っているからね。だからこそ、これまでの実績が大切だよ。どんなに「コイツは良い」と猛プッシュしても、担当が信用されていなければ説得力がない。中村の取捨選択は各球団が抱える九州担当スカウトの力量次第さ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  5. 5

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  1. 6

    高市早苗氏の「外国人が鹿暴行」発言が大炎上! 排外主義煽るトンデモ主張に野党からも批判噴出

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円? DeNA戦で市場価値上げる“34戦18号”

  3. 8

    概算金が前年比で3~7割高の見通しなのに…収入増のコメ生産者が喜べない事情

  4. 9

    権田修一が森保J復帰へ…神戸サポもビックリ仰天“まさかの移籍劇”の舞台裏

  5. 10

    マツコはやっぱり怒り心頭だった…“金銭トラブル”前事務所社長を「10億円提訴」報道