大谷翔平「大台40号&8勝目」キター! リーグNO.1警戒レベル続行で「四球渦問題」顕著に

公開日: 更新日:

 エンゼルス・大谷翔平(27)が日本時間19日、敵地デトロイトでのタイガース戦に8勝目をかけて登板。打順は1番に名を連ね、今季14度目のリアル二刀流で起用された。

■球団史上初めて40本塁打到達

 投げてはメジャー自己最長の八回を1本塁打含む6安打1失点、打っては4打数1安打1打点1得点。2-1と1点リードの八回、2番手右腕シスネロから右翼スタンドに運ぶ40号ソロ本塁打を放って自ら8勝目(1敗)を手繰り寄せた。エンゼルスの左打者では球団史上初めて40本塁打到達である。

 その大谷は前日、申告敬遠を含む3四球と勝負を避けられた。ここにきて、右ふくらはぎを痛めて負傷者リスト(IL)入りしている主砲トラウトが試合前の練習に参加。今季中の復帰を目指してキャッチボールなど軽めのメニューながら久々に同僚と汗を流した。ブルージェイズ・ゲレーロJr.との本塁打王を争う大谷にとって主砲の復帰は当然、追い風となるはず。相手バッテリーのマークが分散されて大谷への攻めが甘くなるからだが、仮に主砲がオーダーに名を連ねても歩かされる可能性はある。

 敵将のヒンチ監督が「彼は今、リーグで最もデンジャラスな打者だ」と話したように、各球団とも大谷の長打力は誰よりも脅威と警戒しているからだ。過去にMVPを3度(14、16、19年)獲得し、勝負強いトラウトと天秤にかけても大谷との勝負を避けたいのが本音かもしれない。

 タ軍は指揮官の方針から歩かせるのを極力控えており、敬遠四球6個はヤンキースなどと並びメジャー最少。若手投手の底上げを図るために勝負させているのだが、ヒンチ監督はその方針を翻してまで大谷との勝負を避けたのだ。

 今後も、大谷が歩かされるのは必至。エ軍は敬遠四球21個(ナ・リーグ9位)のパドレス戦4試合の他、12個(ア・リーグ3位タイ)のマリナーズ6試合、ホワイトソックス3試合、10個(同8位タイ)のレンジャーズ6試合、アスレチックス3試合と、勝負を避ける傾向にある球団との対戦を多く残しているからだ。

 大谷がゲレーロJr.とのタイトル争いを制するには好機以外の打席で一発を放つしかない。

大谷に差別発言の解説者 無期職務停止処分

 エンゼルス・大谷翔平(27)への差別的発言に厳罰が下った。

 米テレビ局バリースポーツ・デトロイトは18日(日本時間19日)、前日のタイガース―エンゼルス戦で解説を務めたジャック・モリス氏に無期職務停止処分を科したと発表した。

 米野球殿堂入りも果たしているモリス氏は六回に大谷の対策を問われた際、「非常に非常に、慎重」と日本人をまねたアクセントで答えたことが差別的だとして視聴者から批判を受けていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  4. 9

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず