ボクシング女子フライ級「銅」並木月海<2>「ボクシングの五輪グッズは売り切れで買えませんでした」

公開日: 更新日:

並木月海(23歳、ボクシング女子フライ級、銅メダル/自衛隊体育学校)

 女子ボクシングは発展途上。日本は特にそれが顕著で、いわゆるマイナースポーツに甘んじている。なぜなのか。

■「どれだけ注目を維持できるか」

「やっぱり女子ボクシングの試合を見る機会が少ないことが一番かなと思います。試合で海外に行ったとき、現地のテレビをつけると普通に試合が見られるけど、日本ではそうはなっていない。もっと試合を気軽に見てもらえるようなきっかけを(国内で)つくってもらえたらと思っています。今は私たち選手が海外で結果を出すことで、注目をどれだけ維持できるかにかかっていると思う」

 東京五輪が幕を閉じ、各競技団体に投じられてきた資金も減額が予想される。国内ではマイナー競技とされるアマボクシングもそのひとつだ。

「コロナ禍でも各地の方が合宿を受け入れてくださったことで、一般の人がボクシングに触れる機会も多かった。五輪の熱が収まってくると、そういう交流も減ってしまう現実がある。コロナ禍なので無理は言えないけど、もう一回お世話になったところには感謝の気持ちを伝えたいし、そこでもっとボクシングの楽しさを知ってもらいたい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド