楽天戦力外の藤田一也は現役続行の意思 球界随一の人格者めぐり「選手兼任コーチ」で争奪戦か

公開日: 更新日:

 楽天が藤田一也(39)の戦力外通告を発表した。

 2004年にドラフト4位で横浜(現DeNA)に入団。12年6月にトレードで楽天に移籍すると、13年には球団初のリーグ優勝と日本一に貢献した。今季ここまで一軍での出場機会がなかった藤田に対し、石井GM兼監督は“プレーヤー以外のポストを用意している”ことを明かしたが、藤田本人は「現役へのこだわりも球団には理解していただいておりますので、しっかり考えていきたいと思います」と現役続行の意思を示した。

 球界では人格者として知られる藤田。横浜からトレードされた際は、内野手を中心とした「送別会」が開かれ、楽天に合流する藤田をナインは号泣しながら見送った。移籍先の楽天でも後輩から慕われ、バッティングや守備について聞かれれば率先してアドバイス。それだけではなく、結果を出す若手に「バッティングを教えて」と気さくに話しかけ、年の差を気にせず何か盗めるものはないかと貪欲だった。

 以前、楽天が好調な理由について藤田は「若い選手がのびのびとプレーして、それをベテランが支える形ができている」と話していたが、それを聞いたあるスタッフは「それは藤田さんがいるからできていること。あなたのおかげですよ、と伝えておいてください」と笑っていた。

「『選手兼任コーチ』という肩書であれば、引く手あまたではないか。他球団との争奪戦になる可能性もあるでしょう」とは、球団関係者である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々