借金終戦の巨人で問われる桑田補佐の責任問題 持論と逆の“無茶ぶりローテ投壊”に知らん顔

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 その一方で、問題は1月に急きょ加入した桑田真澄投手チーフコーチ補佐(53)である。今季はあくまで「補佐」だけに、原監督、宮本チーフ、選手の間に挟まれ、難しい立場だったとはいえ、就任の際には「1イニング15球×9で135球完投を目指して欲しい」と先発投手陣に指令を出した。中4日や中5日でのフル回転は、「桑田の考え」とは逆行するが、それによって投手陣が崩れても、まるで知らん顔だった。さるチーム関係者がこう言う。

「『補佐』のうちは原監督や宮本チーフの方針に従って、波風立てずに静かにしていたのでしょう。来季は補佐ではなくなり、正式なコーチとなる見込み。ただ、原監督と投手に対する考え方が違う桑田コーチは、野球理論を持っている人。今のコーチ陣は原監督のイエスマンばかり。来季は桑田コーチに『今年のようにうまくいかない時こそ、原監督とどんどん意見を戦わせて欲しい』と期待する声がチーム内にある。そんなこと、桑田コーチにしかできませんから」

 編成面を含めた全権を担う原監督の独善采配を止める――。桑田補佐にはそんな難しい役割が求められている。

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