巨人の中田翔獲得は完全裏目 謹慎なく起用しチーム空中分解とV逸の一因に

公開日: 更新日:

 巨人は首位で甲子園に乗り込んだ9月3日の阪神戦から9勝24敗7分け。16日まで10連敗を喫するなど歴史的大失速で3年ぶりのV逸、23日のヤクルト戦での勝利でようやくクライマックスシリーズに滑り込んだ。巨人はなぜ惨敗したのか。バッテリー、打撃、原辰徳監督(63)の采配3部門を巨人の元コーチ3人が徹底分析した。「采配編」は高橋善正氏だ。

 ◇  ◇  ◇
 
 原監督のチグハグな采配が目立った。

 痛かったのは9月5日の阪神との首位攻防の第3戦。六回表までに6―0と大量リードを奪うと、中4日で先発していたメルセデスを69球で降板させ、主将の坂本もベンチに下げた。

 すると、代わりにショートに入った若林、広岡がいずれも失点に結びつく失策。6点差を追い付かれてしまい、引き分けに持ち込まれた。大差で勝っている時に主力を休ませるいつもの采配とはいえ、1、2戦はいずれも逆転負けしていただけに、確実に勝利が欲しい試合だった。原監督は「采配ミス」と認めたが、長年勝ち越していた阪神相手にスキを見せてしまった。「油断」以外の何ものでもない。阪神に勢いを与える痛恨のドローとなった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  3. 8

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃