新庄さんがボソッと呟いた「コジ、白い車は白く乗れよ」から学んだこと

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小島克典(元メジャーリーグ通訳)#2

 メジャー移籍前に人気球団の阪神でプレーしていたことも影響しているのだろうか。新庄さんは一歩、外に出れば常にファンの視線があることを忘れなかった。

 4日の就任会見で「きょうのファッションのポイントは?」と聞かれ、「ポイントというか、僕がもう、新庄剛志自身がファッションなんで。洋服のファッションは気にしていないんですよね」と答えたのは照れ隠し。実際の新庄さんは、身に着けるものすべてに気を使っていたし、見られていることを自分の力に変えてしまう、そんな人だった。

 サンフランシスコ・ジャイアンツ時代の2002年には、こんなことがあった。

 僕は球団から白い車を貸与されていて、遠征中は本拠地パシフィック・ベル・パーク(現オラクル・パーク)の駐車場に車を預けていた。選手用の屋根付き駐車場とは違い、僕らスタッフの駐車場は屋外。雨風をしのげないため、遠征から戻ると白い車はホコリをかぶっていた。

 10日間の遠征から戻った翌日、本拠地のデーゲーム後に僕の車で新庄さんを自宅まで送ったことがあった。

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