新庄さんがボソッと呟いた「コジ、白い車は白く乗れよ」から学んだこと

公開日: 更新日:

小島克典(元メジャーリーグ通訳)#2

 メジャー移籍前に人気球団の阪神でプレーしていたことも影響しているのだろうか。新庄さんは一歩、外に出れば常にファンの視線があることを忘れなかった。

 4日の就任会見で「きょうのファッションのポイントは?」と聞かれ、「ポイントというか、僕がもう、新庄剛志自身がファッションなんで。洋服のファッションは気にしていないんですよね」と答えたのは照れ隠し。実際の新庄さんは、身に着けるものすべてに気を使っていたし、見られていることを自分の力に変えてしまう、そんな人だった。

 サンフランシスコ・ジャイアンツ時代の2002年には、こんなことがあった。

 僕は球団から白い車を貸与されていて、遠征中は本拠地パシフィック・ベル・パーク(現オラクル・パーク)の駐車場に車を預けていた。選手用の屋根付き駐車場とは違い、僕らスタッフの駐車場は屋外。雨風をしのげないため、遠征から戻ると白い車はホコリをかぶっていた。

 10日間の遠征から戻った翌日、本拠地のデーゲーム後に僕の車で新庄さんを自宅まで送ったことがあった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった