IOCが「五輪休戦決議」違反のロシアを非難するバカバカしさ

公開日: 更新日:

■「薬物汚染国」の個人参加を認めたIOC

 好戦的なロシアを「平和の祭典」の開催地に選んだのがIOCなら、国家ぐるみのドーピングやデータ改ざんが明らかになった「薬物汚染国」の選手を、個人として参加を認めたのもIOCだ。今回の北京大会では、フィギュアのワリエワ(15、ロシア・オリンピック委員会)のドーピング違反で大会は大混乱に陥った。IOCの責任も免れないだろう。

 今大会開催国の中国も、以前から人権軽視を指摘され、新型コロナウイルスに対する初期対応の遅れが大惨事を引き起こしたともいわれている。女子テニス選手が政府元高官のセクハラ疑惑を告発すれば即座に情報統制。真実を明らかにせず世界中から叩かれると、IOCのバッハ会長が助っ人となり、独裁国家の神輿に乗って疑惑解消に全面協力した。

 ウクライナの国民を地獄へ落とすロシアは、36年夏季五輪の招致を検討しているというのも悪い冗談だが、五輪招致の先細りが予想される中、IOCにとっては大歓迎だろう。表向きのロシア非難などバカバカしい限りだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?