著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神の元新人王・高山俊はどうしてしまったのか? 声すら聞かなくなった…

公開日: 更新日:

 今から6年前、左打席からの高い打撃技術で安打を量産し、セ・リーグ新人王に輝いた阪神高山俊の名前をとんと聞かなくなった。明大時代は東京六大学の通算安打記録(131安打)を樹立し、2016年に鳴り物入りのドラフト1位で阪神入団。ルーキーイヤーから外野のレギュラーを奪取して先述の新人王まで突っ走ったわけだから、当時の見立て通りなら、今ごろ阪神打線の不動の3番あたりに君臨しているはずだった。

 しかし、現実は2年目から早くも不振に苦しみ、年々成績が下降。6年目の昨季はついに一軍出場がなくなり、今キャンプも二軍スタートとなった。現在、その二軍でも話題にあがることはほとんどない。まだ28歳なのだが、すっかり「昔の人」といった印象だ。

■「元キャンプ番長」にまで成り下がり

 また、今キャンプの高山は同世代の江越大賀のような、いわゆる「キャンプ番長」にもなっていない。期待されながらも伸び悩んでいるという点では江越も高山も同じなのだが、江越は毎年キャンプになると「今年こそは!」と注目され、今年もそれが続いている一方で、高山にはそういう声も聞こえてこない。

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