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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神“キャンプ番長”江越大賀にヤキモキ…8年目遅咲き開花への期待

公開日: 更新日:

 春季キャンプでは毎年のように期待と注目を集めるものの、いざシーズンに入るとなかなか活躍できない、言わばキャンプ番長のような選手がいる。この類いの選手はどこの球団でも未完の大器と呼ばれ、いつまでもファンをヤキモキさせる。

 現在の阪神では今年8年目を迎える江越大賀(28)もその一人だろう。

 走攻守すべてにおいて、その高い身体能力はルーキーイヤーからおおいに注目されており、将来的にはいわゆるトリプルスリーを目指せる万能型の外野手であると各方面から言われてきた。過去にはその潜在能力に惚れ込んだ他球団の指揮官からトレードでの譲渡を打診されたこともあったという。

 これまで、江越がその才能の片鱗を見せたことは何度かあった。ハイライトは2年目の2016年4月、代打とスタメンを合わせて3打席連続本塁打、4試合連続本塁打をマークしたことで、そのときは将来のクリーンアップが覚醒したと思わせられるに十分なインパクトがあった。パンチ力がある、足も速い、肩も強い。最上級の期待をするなら、かつて清原和博とのAK砲で西武黄金時代を支えた秋山幸二のようなトータルプレーヤーになれる逸材だとおおいに興奮したものだ。

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