巨人が日ハムに赤っ恥連敗 新庄監督に遊ばれ・ナメられ・やられっ放し…まるで“実験台”

公開日: 更新日:

 巨人が札幌での日本ハム2連戦で「ビッグボス」こと新庄剛志監督(50)にいいようにやられた。

 6日の2戦目に先発した今村は初回、日本ハム1番・郡に初球の直球を左中間へ二塁打されると、2番・万波にも初球のカットボールを左翼線へ二塁打され、わずか2球で先制点を献上した。続く3番・王にはスライダーを右前へ適時打され、6球で2失点。八回には4番手・畠が万波にバックスクリーンへ特大弾を浴びて、1-4の完敗である。

【写真】この記事の関連写真を見る(24枚)

 エースの菅野が先発した5日の試合前、新庄監督は「向こうの投手はいい投手みたい。知ってます? メジャーでも通用すると。本当に知らんから楽しみ」と発言。挑発するように、1~4番まで育成選手を含む新人をスタメンに並べてきた。巨人側からすればカチンとくる言動だが新庄監督は悪びれることなく「いい経験。緊迫した場面でプレーするって、めちゃくちゃ成長する」と意図を説明。すっかりナメられた巨人は0-3で敗れた。

 巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。

「さすがに菅野は失点しなかったとはいえ、新庄監督がキャンプから推奨している積極的に打っていく方針などを巨人との2試合で試しているようでした。“実験台”にされた巨人の状態が心配。巨人はこの日登板した大勢、赤星、前日の戸田、あとは堀田、山崎伊ら若手投手が台頭しつつあるのは好材料だが、あれだけ若手、若手と言っていたのに、期待の秋広や中山といった野手がスタメンから外れている。日本ハムは3ケタ背番号の選手など若手が次から次に出てくるだけに、余計に寂しい感じがしましたね」

 オープン戦とはいえ、打線はからっきしで、5日は完封負け。この日も八回に大城の本塁打が出るまで巨人の安打は岡本和と丸の2本ずつの4安打だった。

新助っ人は“ぶっつけ”開幕も

 そんな中、「メジャー通算96発&98盗塁」の新助っ人、グレゴリー・ポランコ外野手(30=元パイレーツ)がついに来日した。3日間の隔離期間を経て最短で9日にも合流できる見込みだという。

 高橋氏が続ける。

「米国で軽いキャンプを行っているとはいえ、25日の開幕まで2週間ちょっとでは時間が足りません。例年なら無理をして開幕から使うことはないでしょうが、打線がこんな状態では、よほどのことがない限り、原監督は開幕戦からレフトで使うのではないか。未知数の助っ人に頼らざるを得ない状況ということです。開幕右翼が濃厚の松原も打率1割台でアピール不足。それなら、もっと我慢して秋広を外野で試して欲しいのですが、しばらくスタメンから外れている。結局、いつものメンバーに新助っ人頼みという滑り出しになりそうで、これでは主力に依存し過ぎて終盤に大失速した昨季の二の舞いになりかねません」

 新庄監督のおかげで課題が浮き彫りになり、“いつもの巨人”に回帰していきそうな雲行きになってきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々