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羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

渋野日向子から「強気のパッティング」が消えたHSBC女子世界選手権初日のミスと焦り

公開日: 更新日:

 今の松山はマスターズに向けて体調を万全に整えることが大事です。

■渋野は47位

 LPGAツアー「HSBC女子世界選手権」には5人の日本人選手が出場。芝目のきついグリーンで、傾斜地にカップが切られるタフな設定に全員がスタートから出遅れ、苦しい展開になりました。

 ツアーメンバーになって今季初戦を迎えた渋野日向子は通算1アンダー47位でした。久しぶりの試合に気持ちの高ぶりが見られましたが、一つのパットミスからタッチのフィーリングが狂ってしまいました。

 初日4番、5番と連続バーディーを奪った直後の6番でパーオンを逃すと、アプローチも寄らず10メートルから3パットのダブルボギー。10番、12番でも3パットボギー。そこから渋野の強気のパットがショートしだしました。比較的易しい13番パー5でもアプローチをミスしてボギーです。バーディーを取りにいったところでつまずいていました。

 初日に早くスコアを出そう、ボギーを取り戻そうという焦りからグリーン上でのタッチがなくなり、苦戦を強いられたわけです。2日目もパットがことごとくショートし、「いいものが見つからなかった」と試合の中で修正ができなかったのがわかります。攻めが裏目に出てスコアを崩し、ピンに寄せよう、カップに入れようというショートゲームもイメージ通りにいかず、初戦に向けた意気込みがうまく作用しなかったのです。

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