サニブラウン100m完勝もトップ選手は精彩欠く…日本スプリント界を襲う「冬の時代」

公開日: 更新日:

 やはり「壁」は分厚かった。

 10日、陸上日本選手権の男子100メートル決勝がヤンマースタジアム長居で行われ、サニブラウン(23)が10秒08で3年ぶりの優勝を飾った。

 サニブラウンは9日の準決勝で10秒04をマークし、7月に行われる世界陸上の参加標準記録(10秒05)をクリアしたが、本人は「勝つのはいいが、自分弱いなというのがめちゃめちゃ出たレース」とクビをかしげたのは、「10秒の壁」を突破できなかった悔しさもあったのだろう。

■世陸参加標準突破はたったひとり

 今大会は、日本短距離界を牽引してきたトップ選手が精彩を欠く結果となった。10秒を切る選手はおろか、世界切符を手に入れたのはサニブラウンひとりだけ。過去に10秒を切ったことがある桐生祥秀(26)は10秒27で6位、小池祐貴(27)も10秒19で4位。10秒01の自己ベストを持ち、昨年の東京五輪に出場した多田修平(25)に至っては、左太もも裏の故障からの復帰戦とはいえ、10秒41で準決勝敗退である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異