山田隆道
著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

今こそ阪神に「+α」の外野手が欲しい! 高山、江越…ファームでくすぶる若手たちよ

公開日: 更新日:

 ただ、このロドリゲスはポジションが基本ファーストらしく、そこに不安がよぎる。まさか矢野監督、絶好調のファースト・大山を今さらサードや外野に回して、ロドリゲスをファーストで起用なんてことをしないですよね? そもそも佐藤のサード&ライトの併用もどうかと思う。どうか大山と佐藤はいじらないで欲しいと切に願う。

 そう考えると、今の阪神に欲しい「+α」は打てる外野手(守れればなおよし)であって、それは近本や島田海吏のような俊足の小兵ではなく、たまに長打も期待できるタイプが望ましい。だからこそロハス・ジュニアの失敗は大誤算なのだが、その代わりを来月41歳になるベテラン・糸井に託すのも酷な話だ。そもそも糸井のようなネームバリューのある選手はベンチに控えていたほうが、ここ一番の代打の場面で球場が盛り上がる。

 かつてのドラ1で2016年の新人王・高山俊は今年もパッとしない。ファームでは永遠の未完の大器、万年「12球団で最ももったいない男」の江越大賀がこのところ打撃の調子を上げてきているという。江越といえば、今年のキャンプで覚醒間近と騒がれるなど大きな期待を集めたが、一軍で迎えた開幕直後にコロナ禍で二軍降格した不運の持ち主。だが、彼の長打力や走力、守備力、そして天性の運動能力は、今こそ阪神に必要な「+α」の理想形ではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず