花巻東“怪物”佐々木麟太郎の進路はこの夏次第 プロ入りには課題山積も環境一変の可能性

公開日: 更新日:

「プロ入りするのか、大学へ行くのか……」

 高校屈指の強打者といわれる花巻東・佐々木麟太郎(2年)の進路について、プロ球団のスカウトがこう言って苦笑いを浮かべた。

 先日の大曲農(秋田)との親善試合で高校通算71号をマーク。城島健司(別府大付)らの記録を抜いた佐々木麟だが、冒頭のスカウトは、「昨秋の神宮大会の初打席で一発を放ったように、スイングの力強さは高校生屈指ですが、課題は山積です」と、こう続ける。

「父親の佐々木監督に厳しく育てられているからか、非常にまじめで腰が低く、責任感も強い。昨年12月、センバツに間に合うように、両肩を手術した際には、『手術していただいた先生には本当に申し訳ないです』と殊勝に語っていたほど。まだ2年生だし、伸びしろはあるだろう。ただ、高校通算71号といっても、打ったのは格下の投手ばかり。春のセンバツでは、今年のドラフト候補の市和歌山の米田天翼(3年)相手に全く対応できなかった。一塁守備、走塁も物足りないし、器用さに欠ける。それは本人も自覚しているようですが、今のままなら指名打者があるパ球団しか取らないだろうし、大学進学もあり得ます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗