ビンボー団体が羨む…バレーボール協会2579万円着服問題の“諸悪の根源”

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「金額の大きさにびっくりした」

 大阪府バレーボール協会(OVA)の会計担当理事が積立金など2579万円を着服していた問題。28日に会見に出席した日本バレーボール協会(JVA)の川合俊一会長がこうコボした。

 OVAによれば、2019年度の決算で使途不明金が4700万円に上ることが発覚。そのうち約半分が着服されていたという。これには元プロテニス選手の沢松奈生子氏がテレビ番組で「日本協会でなく、大阪府協会でこれだけの額。それ以上の収益があるということで、バレーはすごいなと思う」とポロリ。確かに一スポーツ団体にしては破格にも思える。

 スポーツライターの小林信也氏はこう言う。

「多くのアマチュア団体では起こりにくいことです。なぜなら、お金がないから。着服というより、むしろ誰が身銭を切るのか、という話になるのが常。こういう問題を起こしたことは、他の団体にとってはある意味、羨ましいことかもしれません」

 バレーボールは人気スポーツ。大会の入場料収入等、一定の収益が見込めるからこそ、約2600万円もの着服が可能だったというわけだが、前出の小林氏は、アマ団体の体質に問題があるという。

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