【追悼】元横綱2代目若乃花「毎晩2升飲んでりゃ倒れるよ」と自嘲した親方時代

公開日: 更新日:

 しかし、現役晩年からさまざまな病気に苦しめられるようになる。

「中でも痔ろうが重症化した直腸周囲膿瘍に苦しんでいた。本人も『手術してバナナ1本分、肉を削ったよ』なんて話していたほどです。肝臓も悪く、ある時は満足に力も出せず、休場も考えたそうです。しかし、師匠は土俵の鬼こと初代若乃花。休むなんて言い出せず、仕方なく出場したら全勝優勝してしまった。それが78年の11月場所です」(若林氏)

■病気、弟子の不祥事、経営難…

 83年1月場所で引退。間垣親方として後進を指導するも、05年におかみが亡くなり、07年に自身も脳出血で入院。08年に弟子の若ノ鵬が大麻所持で逮捕され、同年には別の弟子が病死。13年には部屋も経営難となり、照ノ富士を含めた所属力士が伊勢ケ浜部屋に移籍した。

「おかみさんが亡くなった後は酒浸り。本人も『毎晩2升飲んでりゃ、そりゃ倒れるよ』なんて話していました」(若林氏)

 偉大なる横綱に合掌──。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」