夏の甲子園で選手の熱中症多発 猛暑問題放置は「高野連の改革アレルギー」と識者バッサリ

公開日: 更新日:

 スポーツライターの小林信也氏が言う。

「2部制と言い出したのは世論に配慮しているというアピール。高野連は変えることへのアレルギーがものすごくある。『夏に甲子園でやる』ことを絶対に変えたくないので、変えないための努力はするが、変えるための努力はしないでしょう。私はもう甲子園じゃなくてもいいじゃないかと思う。別に大阪でなくても、涼しい北海道でもいい。みんな『甲子園は聖地』だと言うけど、第一回(1915年)の会場は甲子園じゃない。しかも今の甲子園の場内は広告だらけで、どこがアマチュア野球の聖地なのか。広告の聖地ですよ。海外メディアはその異常さに、選手と広告をモチーフにした写真を撮るんです。高校野球は高校生のための野球なのに、大人のための野球になってしまった。伝統は大事ですが、甲子園を神格化することが、これからの時代にどれだけの意味があるのかを考えていくべきです」

 2018年の夏から水分補給休憩を設けたり、20年春大会から指定スパイクの色を黒色だけでなく熱のこもりにくい白色も可としたが、どれも抜本的な酷暑対策にはならず、昨夏の大会では1試合に4人が足をつった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終