横綱・照ノ富士 初日と2日目の相手は「組みしやすし」…好発進で狙うV奪還

公開日: 更新日:

 土俵内の相撲も15日間の本場所も、出足が重要だ。

 9日、9月場所(11日初日)の取組編成会議が行われ、横綱照ノ富士(30)は初日に霧馬山、2日目は翔猿と対戦することが決まった。

 照ノ富士の今年の優勝は5月場所1度のみ。先場所は逸ノ城に賜杯を許した。復権に燃える横綱にとって、今場所の初日、2日目の相手はこれ以上ない相手だ。

 照ノ富士はパワーのある突き押し力士を苦手としており、直近の2場所は連続で初日に黒星。5月場所は大栄翔、先場所は阿炎と、いずれも強烈な突っ張りが武器の力士が相手だった。

 一方、霧馬山は四つ相撲の力士。成長中とはいえ、照ノ富士にすれば組しやすい。2日目の翔猿は押し相撲でも、パワーで鳴らすタイプではない。対戦成績も照ノ富士の5連勝中。十両時代に一度負けただけである。

「東の正横綱は初日に西小結と当たるのが慣例になっている。今場所、西の小結は霧馬山と逸ノ城。逸ノ城には先場所不覚を取ったが、それでも通算13勝3敗と大きく勝ち越している。どちらと当たっても、照ノ富士有利でしょう。もちろん、大栄翔や玉鷲といった苦手力士との対戦自体は避けられないが、ヨーイドンで当たるのとエンジンが温まった頃に当たるのとでは雲泥の差です」(角界OB)

 幸いというか何というか、天敵のひとりで速射砲のような突っ張りが代名詞の阿炎は、負傷により今場所休場。これも照ノ富士にとって追い風だろう。

 9月場所を制し、「横綱ここに在り」を証明できるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言