宇良が朝青龍以来、20年ぶり2度目の大技炸裂!「客を呼べる力士」の本領発揮

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 声出しNGの大相撲で大歓声がとどろいたのを、一体誰が責められようか。

 14日、前頭3枚目の宇良(30)が過去に1例しかない「伝え反り」を宝富士に繰り出し、3勝目を挙げた。

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 伝え反りは2001年の決まり手改定により、新たに加わった技。十両では2度、記録があるが、幕内では02年9月場所で、当時大関だった朝青龍が貴ノ浪に決めたのが最初で最後。宇良は20年ぶりにこの技を大成功させた。

 宇良といえば、「反り手」の名手として知られており、十両時代も居反りを決めたことがある。居反りは腰を低く落とし、相手の足、あるいは胴を掴まえ、自分の体を反らして後方に投げる技。伝え反りは相手の脇の下をくぐり抜けながら、後ろに反り投げるもの。

 宇良はこの日、宝富士と正面で組んだ状態から相手の左脇をくぐるように頭をつけ、同時に宝富士の左腕を自身の右腕でがっちりホールド。この状態から体を反らして後ろに投げた。

 どよめきと万雷の拍手に包まれた国技館。「客を呼べる力士」の本領発揮だ。

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