五輪汚職はライセンス契約にまで波及! 組織委と契約企業は50社超…関係者は戦々恐々

公開日: 更新日:

 五輪汚職は一体どこまで広がるのか。東京大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者が、公式マスコットの「ミライトワ」や「ソメイティ」のぬいぐるみを製造・販売した「サン・アロー」にも便宜を図り、見返りに約800万円を受け取った疑いが浮上している。司直の手は多方面に伸び、汚職は底なし沼の様相だ。

 ◇  ◇  ◇

となりのトトロ」など人気ぬいぐるみの販売を数多く手掛けるサン・アローは、1998年の長野五輪でも公式マスコット「スノーレッツ」のぬいぐるみを販売。東京大会をめぐり、高橋容疑者と同じ慶応大出身でつながりがあった同社幹部らは2018年ごろ、高橋容疑者に「今回もお願いします」と依頼したという。その後、組織委とライセンス契約を結び、公式マスコットのぬいぐるみ販売にこぎつけた。サン・アロー側は高橋容疑者のゴルフ仲間の知人が経営する会社に送金。“ゴル友”を通じて高橋容疑者に約800万円が渡ったという。

 紳士服大手「AOKIホールディングス」や出版大手「KADOKAWA」などの立件はスポンサー契約に絡むものだったが、汚職の沼はそこにとどまらないようだ。

 ある大会関係者はこう言う。

「組織委とライセンス契約を結んだ企業は50社を超えます。チョコレートやケーキといった菓子メーカー、文具やアパレルと幅が広い。〈捜査はどこまで及ぶのか〉と関係者は恐々のようです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?