著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

エクアドル戦は先発総入れ替えで引き分け 森保監督はカタールの手応えを感じていた

公開日: 更新日:

 米国とエクアドルと対戦して無失点で抑えられたこと。勝ち点で言えば1勝1分の4を確保してグループ第3戦に向かえるという点を含め、いいシミュレーションになったと思います」

 9月27日のエクアドル戦(ドイツ・デュッセルドルフ)を0-0で終えた森保一監督の表情は明るかった。確かに高い強度、球際の強さ、カウンターの鋭さを押し出してきた南米の強豪をしのいだ点は評価してよさそうだ。

■GKシュミットがエクアドル戦のMVP

 その立役者となったのは、MVPに輝いたシュミット・ダニエル(シントトロイデン)。2メートル近いGKの台頭は、本番に向けての最大の収穫と言っていいだろう。

 19日からスタートした日本代表の9月欧州遠征も27日のエクアドル戦がラスト。筆者もデュッセルドルフ入りしてから連日、取材と執筆、円安・物価高対策の自炊に追われていたため、時間が過ぎるのが本当に早かった。

 今回は2019年12月のE-1選手権(釜山)以来の対面取材が実現し、久しぶりに選手と向き合って言葉のキャッチボールができた。

 それによって得られる情報量は膨大でオンラインとは全く違う。音声データ起こしの負担も過去2年半とは比較にならないほど大きかったが、それも含めて記者の仕事である。コロナ禍を経て、リアル取材の醍醐味や楽しさを再認識する好機となった。

 そんな日々の集大成として、日本代表にはエクアドル戦で内容と結果の伴う好ゲームをしてほしかった。この日の現地は時折、雨が降る曇り空。欧州入り後、一番の肌寒さだ。デュッセルドルフ・アレナの屋根も閉まった状態だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解