日本ハム吉田輝星、万波らオフなのに鎌ケ谷で猛練習!新庄チルドレンがヤル気満々の理由
千葉県鎌ケ谷にある日本ハムの二軍施設で、ちょっとした異変が起きている。
■吉田輝、万波ら若手が目の色変えて…
「オフに入ってから吉田輝星(21)は朝から晩まで黙々とトレーニングしていたことが話題になりました。もともと練習嫌いではないけど、例年のこの時期では考えられない姿です。ルーキーの北山亘基(23)とともに、米シアトルにある野球専門トレーニング施設『ドライブライン』で1週間の武者修行をした万波中正(22)にしてもそう。『弱点を克服しにアメリカへ行ってきます』と周囲に話していたそうで、帰国してからも、二軍施設で黙々とトレーニングをしています。他では、大卒6年目の石井一成(28)。今季は102試合に出場しながら打率.236と不本意な成績に終わって尻に火が付いたのか、目の色が違う。鎌ケ谷では特にこの3人が目に付きます」(放送関係者)
プロ2年目を終えた捕手の古川裕大(24)も、昨年はクリスマス前に地元へ帰省していたが、このオフは年末まで鎌ケ谷で体を追い込むという。
新庄剛志監督(50)が「トライアウト」と位置付けた今季は、他の5球団に大きく水をあけられ最下位に終わった。若手選手たちが目の色を変えている理由はしかし、悔しさだけではない。
「ほとんどの若手は異例ともいえる年俸アップ。これもモチベーションにつながっているのでしょう」とは球団OBだ。
野手では、清宮幸太郎(23=129試合、打率.219、18本塁打)、万波(100試合、打率.203、14本塁打)、今川優馬(25=打率.227、10本塁打)は、それぞれ年俸3300万円、年俸2000万円、年俸2000万円とほぼ倍増となった。石井にしても、1000万アップの年俸3500万円だ。
投手も、吉田(51試合、2勝3敗5ホールド、防4.26)も倍増以上の2000万円、北山(55試合、3勝5敗9セーブ16ホールド、防3.51)は約3倍増の年俸2700万円でサインした。
「本来なら、彼らの成績でこれほどの年俸増はありえない」と、前出のOBが続ける。
「通常、選手の年俸は個人成績に加え、チーム成績によって大きく左右される。優勝すれば年俸はハネ上がるし、逆もしかりで、最下位なら上がり幅が少ないどころか、むしろマイナスになる。しかし、今季の日本ハムは特別なシーズンだった。新庄監督は開幕前から『今季は優勝を狙わない』と宣言、シーズン中は『目先の1勝より今後の成長』と言い続けてきた。勝ち負けが度外視されたのだから、当然、年俸の査定にチーム成績は入らない。つまり、マイナス分は加味されなかったのです。加えて、新球場元年の来季は優勝を目指すことになる。清宮が年俸更改後の会見で『期待料も込みでこの年俸になった』と言っていたように、来季年俸はチーム成績のマイナス分がない上に期待料が上乗せされたのです」