日本ハムに勝算あり? FA近藤健介の人的補償が右肩に“爆弾”抱える田中正義のナゼ

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 5球団競合右腕は新天地で輝けるか。

 10日、日本ハムからソフトバンクFA移籍した近藤健介の人的補償が、田中正義(28)になることがわかった。

 田中は2016年のドラフト1位で創価大からソフトバンクに入団。当時は日本ハムを含む5球団が競合するなど、MAX156キロの先発右腕として高く評価されていた。

 しかし、1年目から右肩を故障すると、その後も右ヒジを痛めるなど踏んだり蹴ったり。通算34試合、0勝1敗。先発登板は一度もなかった。昨季は5試合で防御率0.00だったが……。

 ソフトバンクの球団OBが言う。

「昨季はキャンプから先発ローテ争いをし、順調かと思われた矢先の3月に右肩痛で離脱ですからね。しかも復帰したのは8月。治療、リハビリ期間が長く、ようやく一軍に合流したと思ったら新型コロナに感染し、そのままシーズン終了です。投げるボールは一級品で、仮に先発で1年回ったら10勝してもおかしくない。ただ、右肩のバクダンがいつ爆発するかわからない。実力はあるだけに、その意味では非常にもったいない投手です。日本ハムではおそらく中継ぎで起用されるのだろうが、酷使はNG。ただ、使い方次第で覚醒する可能性は十分あります」

 もちろん、日本ハムもそうしたことは織り込み済み。創価大とは太いパイプもある。獲得するということは、起用法に一計があるのだろう。

 田中にとって心強い「援軍」もいる。日本ハムは今年、球団職員の酒井俊明氏が広報に異動。酒井広報は田中と創価大時代の同級生で、野球部のマネジャーを務めていた。気心知れた友人の存在は大きいだろう。

「田中はマジメな性格に加え、5球団競合の重圧や度重なる故障もあってか、入団3年目くらいまでは常に思いつめた表情だった。それがここ2年は吹っ切れたように明るくなった。開き直ってやってくれるといいが」(前出のOB)

 新庄監督のハンドリングに注目だ。

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