R&Associates代表取締役 香月良仁(3)父の死がプロ入りへ背中を押した

公開日: 更新日:

「脳内に『グリグリグリ!』と音が響いた。左足首の靱帯断裂です。でも、翌年に懸けていただけに、ケガのことは周囲に言えなかった。キャンプは痛み止めを飲んでテーピングを巻き、シーズン中も……。結果的に中途半端なパフォーマンスしかできず、16年限りでクビです。あの時のファンを恨む? まったくそんなことはない。逆に気を使わせていたら申し訳ないなと。単に運が悪かっただけで、これが運命だったと思っています」

 戦力外を告げられた時も、前向きな気持ちだったという。

「社会には僕の知らない世界がたくさんある。それを知りたい気持ちが強かった。だから諦められたんです」

「さまざまなことを知りたい」という好奇心はのちにビジネスにつながっていく。 =つづく

▽香月良仁(かつき・りょうじ)1984年1月22日、福岡県久留米市生まれ。柳川高(福岡)、第一経済大(現・日本経済大=福岡)、鮮ど市場(熊本)を経て、2008年ドラフト6位でロッテに入団。16年に退団し、鮮ど市場に復帰。19年はGM補佐を経験。NPB通算65試合、4勝3敗1セーブ、3ホールド、防御率4.58。20年に起業し、21年からは熊本市内のeスポーツを扱う「e-spear株式会社」の代表取締役も兼ねる。兄はオリックス巨人などでプレーした香月良太氏。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動