W-TK株式会社社長 山本徹矢（2）数々のパワハラと嫌がらせ、入社3日目で殴ってやろうかと…

ロッテ時代は背番号「56」（山本徹矢氏）／（Ｃ）日刊ゲンダイ

　子どもの頃から気が強かった。少年野球時代、与えられた背番号に不満を抱き、監督の自宅をピンポン。「2ケタの背番号をつけるくらいなら、やめます」と、抗議したこともある。

「早朝出社して、タイピングの練習をしました。上司の嫌がらせもあり、勤務は朝10時から翌朝8時までの長時間労働もザラ。それでも、必死で食らいつきました。同じTシャツや下着を10着ほど買って、会社に寝泊まりして。徐々に仕事の幅も増えていきましたが、それでも給料は安かった（笑）。だいたい月収20万円ぐらいだったと思います」

　そんなある日、副業をひらめき、本業以上の収入を得ることになる。　＝つづく

▽山本徹矢（やまもと・てつや）　1990年6月6日、兵庫県高砂市生まれ。神戸国際大付高（兵庫）から、2008年ドラフト5位でロッテに入団。13年に引退。プロ通算11試合、0勝0敗、防御率5.63。テレビの番組制作会社に就職後、NHKの関連会社への転職を経て、20年、人材派遣会社「W-TK株式会社」を立ち上げた。