W-TK株式会社社長 山本徹矢(2)数々のパワハラと嫌がらせ、入社3日目で殴ってやろうかと…

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W-TK株式会社社長 山本徹矢(32歳・ロッテ)

 社会勉強のために過酷な仕事を探し、番組制作会社に就職した山本氏は「地獄だった」と、苦笑いを浮かべて当時をこう振り返る。

「そもそもパソコンスキルが皆無だったんです。最初にやった仕事は映像の音声を文字に起こす作業でしたが、タイピングすらできなかった(笑)。普通の人なら3時間で終わる作業なのに、11時間ぐらいかかりました。(ITの)知識も疎くて、『USB買ってきて』と言われても、『何ですか、それ』という感じ。みんなから呆れられていましたね」

 現役時代との勝手の違いに戸惑う日々。それでもコネで入社した経緯や元プロ野球選手の肩書もあり、会社の上層部の人たちからは気に入られていたが、現場の上司だけは違った。仕事に厳しいというより、パワハラ、嫌がらせと受け止めざるを得なかったという。

■30分以上ネチネチ説教、1日22時間労働でも月給20万円

「ADをまとめるチーフが本当に酷かったですね。24時の終電が迫っているのに、わざと23時40分ぐらいに翌朝締め切りの仕事を振ってくる。しかも、パワハラ気質だったんです。忙しいはずなのに30分以上もネチネチ説教されたこともあった。入社早々からそんな感じだったので、勤務3日目には殴ってやろうかと思ったほどです(笑)。でも、問題を起こしたら仕事を紹介してくれた知人の顔にドロを塗ることになる。グッとこらえ、仕事で見返してやろうと反骨心が芽生えました」

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