著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

“米国最大のスポーツ”NFLスーパーボウルの視聴率に大リーグ関係者が気をもむワケ

公開日: 更新日:

 問題は、最大の特徴であるテレビ視聴率にある。史上最高を記録した15年以降、徐々に数値は低下しており、21、22年は30%台となっている。

 視聴率の低下は、動画配信などの普及により、スポーツをテレビで見る習慣が急速に薄れている結果に他ならない。実際には、同じ時間帯にテレビを視聴する世帯に占める割合(視聴占拠率)は60%台後半から70%台前半で推移しており、スーパーボウルが「米国で最もテレビで視聴されているスポーツ」に変わりはない。

 視聴率の低下は、NFL側だけでなく、大リーグを含む広告主にとっては懸念材料となる。しかも、視聴者の急速な「テレビ離れ」は世界的な現象だけに、大リーグ関係者にとって、当分はスーパーボウルの視聴率から目が離せないのである。

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