春場所初日いきなり黒星で暗雲…大関・貴景勝が直面する「綱とりの壁」

公開日: 更新日:

 ここから奮起できればいいのだが……。

 今場所一番の話題といえば、大関貴景勝(26)の綱とり。それがいきなりの黒星スタートだ。

 立ち合いで翔猿を圧倒したまでは良かったが、初日ならではの固さか、あるいは焦りか。上体だけで突っ込んで下半身がついてこず、土俵際で回り込まれ、はたきでジ・エンド。腹から土俵にペタッと落ち、土まみれで花道を下がっていった。

 翔猿とは4勝4敗と対戦成績は五分だが、もっか3連敗中。先場所も同じようにはたかれて土俵に落ちている。

 八角理事長(元横綱北勝海)は日刊ゲンダイがインタビューした際、「あっけなく負けるのは押し相撲の力士の宿命」と前置きしつつ、「だからこそ、そのイメージを覆す力強さを証明しなければいけない」と話していた。

 横綱昇進は常に満場一致とは限らない。2場所連続Vならともかく、準優勝や優勝同点の場合は横綱審議委員会で紛糾しがちだ。「あっけなく負ける横綱」と思われたままでは、昇進気運も高まらない。

 佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)も場所前、「『本来の貴景勝らしい相撲で優勝』すれば、(昇進の)話は出てくる」と意味深な発言をしている。

 仮に2場所連続Vでも、綱とりが約束されているわけではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」