ダルの次の登板はいつ? WBC準々決勝以降の“侍J先発隠し”に潜むパドレスとの複雑関係

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ネビン監督が「大谷のリリーフ登板はない」と断言

 ところが、侍首脳陣の先発隠しはアッサリと未遂に終わった。メジャー公式サイトはこの日、エンゼルスのネビン監督が「私の理解としては大谷は準々決勝で登板。彼の希望通り、(現地時間)24日のオープン戦にも投げる」と発言したと報じた。大谷は3月31日の開幕投手が決定しているため、米国開催となる準決勝以降の登板はないとしたのだ。

「バラすほうもバラすほうだが、もともとネビン監督は大谷のリリーフ登板はない、と断言していた。準々決勝の先発は疑いようがなかった。栗山監督が先発を隠そうとしたのは、むしろダルビッシュの起用を巡る問題が関係しているのではないか」とは、米メディア関係者。

「そもそも、ダルが日本で登板できるのは韓国戦の1度だけだと聞いた。6年総額約140億円で契約を延長した彼の球数や登板間隔は、パドレスが徹底的に管理している。ダル本人は今回のWBCで先発、リリーフ問わず、フル回転したい気持ちを持っているが、宮崎合宿中にパドレスの開幕投手の有力候補だったマスグローブがウエート中にトレーニング器具を左足親指に落として骨折。少なくとも2週間は投球できなくなったことで一転、ダルが代役に浮上した。予定よりも早い段階で公式戦に投げる可能性が出てきたことで、調整スケジュールの変更を余儀なくされたというのです」

 マスグローブは普通に靴を履けるまでになったそうだが、「いまもリハビリは続いている。開幕投手はまだ公表されていませんが、ダルが代役を務める可能性はあります」(前出の米メディア関係者)。

 当初の予定になかった開幕投手を務めるとなれば、いくらダル自身が日本のために身を粉にして腕を振りたいと思っても、そうは問屋が卸さない。

「ダルもかねて言っているように、MLBとパドレスはあくまでWBCよりシーズンが最優先。WBCの準決勝は21日で決勝は22日。メジャーの開幕直前だけに、ダルが開幕投手に決まれば、決勝ラウンドの登板も難しいかもしれません」(同)

 実際、ダル本人も去る1日、自身のインターネットラジオ番組でマスグローブの故障について、「球団から報告を受けてて、あれがあるから、WBCの僕のあれもすごいいろいろあって……」と、複雑な事情があることをにおわせていた。

■記者会見の異様なムー

 先発した10日の韓国戦後の記者会見でも、あたかも日本での登板が最後かのようなムードに包まれた。

 日本で4150日ぶりとなった登板について、「すごく特別に感じて投げました。生まれ育った場所ですので、こういう機会がもうないかもしれない、最後かもしれないと思って投げました」と感慨にふけると、外国人記者から「日本での最後の登板と聞きましたが、今の思いは?」と問われ、「やっぱり途中から参加するのは自分を知ってもらうのに難しいと思った。チームメートのことを知りたい気持ちはあったので、パドレスはすごく難しい決断をしてくれたと思うんですけど、一秒一秒が宝物になっている。本当に早く来てよかった」と噛みしめるように話したのだ。

 会見の翌日、ダルは自身のツイッターに「まだ日本では後1試合は投げる可能性があるので、次の試合でやりたい事を明確にして次の数日を過ごしたいと思います」と投稿。準々決勝での登板を示唆したが……。

 この日のダルは、試合前練習でキャッチボールなどを行った。ダッグアウトに引き揚げる際には、自らエキサイティングシートに歩み寄り、即席サイン会を行い、我こそはとファンが群がった。

 ダルは試合後、「(準々決勝以降に向けて)自分も含めて、一人一人ベストパフォーマンスを出すための準備をしないといけないし、みんなそれができると思うので、楽しみにしています」と話したが、果たしてWBCであと何試合投げるのか。もう一度、侍のユニホームを着てマウンドに上がることはあるのか……。とりわけライバル国はその動向を注視している。 

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