原巨人「V逸の法則」を本塁打と盗塁数が暗示…昨季からの課題を放置した大罪

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「今年の巨人は例年以上に本塁打頼みの傾向がはっきりしている。打線につながりがないし、足もないので怖さがありません」

 セ某球団のスコアラーがこう指摘した。

「足もない」──。24日現在、8勝12敗で5位。20試合を消化した時点でいまだ盗塁1と、とにかく“鈍足”なのだ。通算17年目の原辰徳監督(64)率いる巨人の衰退は、この言葉に象徴されているのではないか。

  2019年からの原第3次政権で、V逸した最近2年間の盗塁数を見ると、21年は65、22年は64。いずれもリーグ4位の数だった。16年からの高橋由伸監督時代の3年間も、62(4位)、56(4位)、61(5位)で優勝を逸した。球界関係者がこう首をひねる。

「原監督は2回目の政権までは『足』も重視していた。本塁打と並んで盗塁数もリーグトップだったシーズンが多く、12年からのリーグV3の時もそう(12年102=1位、13年90=2位、14年102=1位)だった。走る野球もできたのに、今季は『各駅停車』。効率が悪く、残塁も多いことが借金生活の大きな要因の一つでしょう」

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