世界柔道はロシアの「中立」選手が金メダル… 卓球の国際大会は平穏無事に行われるのか?

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 例えばロシアには女子のベテラン、ポリーナ・ミハイロ(36)がいる。ミハイロは現在世界ランク58位。同56位はウクライナのマルガリタ・ペソツカ(31)だ。ペソツカは先月、WTTスターコンテンダーバンコク(タイ)2回戦で平野美宇と対戦して敗れている。

 ポリーナとペソツカの2人は一昨年の東京五輪にも出場している。再び、同じ大会に出るとなればペソツカは平常心でいられるか。

 ウクライナ選手だけではない。卓球は欧州で盛んであり、特にドイツは東京五輪混合ダブルス金メダルの水谷隼が留学した事でも知られる強豪国だ。そのドイツはロシアに侵攻されているウクライナに対し、同国製の主力戦車を供与するなど、ウクライナに肩入れしている。「中立」のロシア選手を素直に受けれるかは疑問だ。

 ちなみに、デンマーク・フェンシング連盟は30日、コペンハーゲンで10月に開催予定だった国際大会をロシアとベラルーシ選手が参加することを理由に、中止することを明らかにした。欧州ではそれだけロシアへの反発が強い。「中立」での出場を認めている競技でもロシア選手が参戦となれば平穏無事には終わらないだろう。

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