若虎に寄り添う岡田監督「通算7年」のファーム指導 忘れられない2001年二軍キャンプ特訓

公開日: 更新日:

 ファームを重視する岡田イズム──。それは自らの球歴が大きく影響している。

 岡田監督は、現役を引退した1996年からオリックスの二軍助監督兼打撃コーチとして指導者の道を歩んだ。2年後の98年。当時の吉田監督と一枝ヘッドが「そろそろ岡田を呼び戻さなあかん。あいつはタイガースの人間やから」と、二軍助監督兼打撃コーチの肩書でタテジマに招聘。翌99年から二軍監督に就任し、若トラたちと苦楽をともにした。

 そして、いかにも岡田監督らしい指導を目の当たりにしたのが、2001年の春季キャンプだった。2年連続最下位からの逆襲に燃える就任3年目の野村監督は、今岡-関本の二遊間コンビを一軍の安芸キャンプメンバーから外し、沖原-藤本のルーキーコンビを抜てきした。

 第1次室戸キャンプを打ち上げ、鳴尾浜に場所を移した二軍キャンプのある日。全メニューを消化し、日が暮れかけた頃に岡田監督が今岡と関本を呼び、バス通りを挟んで隣接する社会人チームのグラウンドに3人で移動した。グラブを抱えた今岡と関本がボールかごを運び、岡田監督の手にはノックバット。ショート今岡、セカンド関本の特守が始まった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」