鎌田大地が完全移籍するセリエA名門「ACミラン」はこんなチーム…かつては本田圭佑も在籍

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 アイントラハト・フランクフルトとの契約が今季で満了した日本代表MF鎌田大地(26)が、イタリア1部セリエAの名門ACミランに完全移籍する見通しとなった。契約は2027年まで、年俸は約4億5000万円と現地で報じられている。

 過去に元日本代表MF本田圭佑(37)も所属した。ACミランの元オーナーでイタリアの首相も務めたベルルスコーニ氏が、去る12日に86歳で死去した。かつて「帝国」といわれたACミランとはどんなチームなのか──。

 鎌田は東山高からJ1鳥栖に入団すると、2017年夏にフランクフルトへ完全移籍。期限付き移籍したベルギー1部シントトロイデンから19年夏に復帰してからは中心選手となり、今では森保ジャパンにも欠かせない司令塔である。

 すでに4月に退団することがクラブから発表されていた。「移籍金なし」で獲得できることもあり、イタリアのナポリ、スペインのAマドリードなど複数の強豪クラブが関心を示していた。ACミランはリーグ優勝19度を誇る名門ビッグクラブだ。鎌田は「代表ウイークが終われば、来シーズン(の移籍先が正式に)は決まるだろう」と明かしている。

 元ワールドサッカーグラフィック編集長の中山淳氏がこう言う。

「2列目の中央・トップ下での起用が有力視されています。注目は身長193センチ、体重91キロの大型1トップでフランス代表FWジルーとの連係です。昨季セリエA得点ランク5位タイのジルーはポストプレーも得意。ジルーが足元で鎌田からのパスを受けてタメをつくり、前を向いた鎌田がリターンを受けて絶妙ラストパスを供給していくシーンが期待できます。2列目左の突破力のあるレオン(ポルトガル代表FW)、右の技巧派ディアス(元スペイン代表MF)とも適応能力の高い鎌田はすぐに馴染み、好パフォーマンスを発揮するでしょう」

 元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏も「今年の欧州CLで4強に入るなど、ACミランは一時の低迷期は脱している。セリエAでは攻める時間が多くなることが予想されます。ボランチにしろ、トップ下にしろ、鎌田が持ち味を発揮する機会は増えると思う」と太鼓判を押す。

 イタリア・ミラノに本拠地を置く「ACミラン」はリーグ戦だけでなく、欧州CLもRマドリード(スペイン)の14回に次ぐ、同2位の7回制覇。しかし、その後低迷。16年に中国投資家グループ、昨年は米投資会社レッドバード・キャピタル・パートナーズへ売却された。

 かつてイタリアに在住していた通訳でフリージャーナリストの利根川晶子氏がこう言う。

「先日亡くなった元オーナーのベルルスコーニ氏は、建設業と放送事業で財を成した人物で、1986年にACミランを買収すると、顔見せイベントにヘリコプターで降り立ち、カルティエのグラスにシャンパンを注ぎ、『世界トップのチームにしてみせる』とド派手に宣言。まさに有言実行でフリット、ライカールト、ファンバステンのオランダ人トリオを獲得し、サッキ監督、カペッロ監督らのもとで80年代後半から90年代にかけて黄金期を築きました」

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