著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

“見るも無残な”結果となった日本勢 ゴルフ界もマスコミも熱烈ファンもプロ選手をスポイルしている

公開日: 更新日:

 欧米のゴルフコースに対する概念は「自然への挑戦」である。その起源は、自然の地形や気候、風土をそのまま取り入れたスコットランドのリンクスだ。そして英国の設計家たちが米国に渡り、リンクスの精神を取り入れてコース造りに着手してきた。

 ペブルビーチGLはその象徴でもある。何年も先まで予約が埋まっているとはいえ、誰でもプレーできるパブリックコースだ。海岸に面し、目もくらむような断崖や、小さなグリーンを縦横に取り囲むバンカー群、ポアナ芝やキクユ芝が選手を苦しめ、おまけに吹き荒れる強風。だが、海外選手はそれが当たり前のように平然とプレーしていた。

 米国で1920年代に活躍した著名なコース設計家、ロバート・ハンターにはこんな名言がある。

「ハザードはゴルフを劇的にする。ハザードのないゴルフは生命も魂もなく、単なる退屈なスポーツにすぎなくなる」

 欧米のゴルフ観をよく物語る言葉だ。

 だが日本のゴルフ場の大半はバブル期に乱造され、金儲けの手段として会員権が売られ、接待を目的として造られたため、ゴルフの本質を極める哲学がない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する