高校生の練習をわざわざ学校まで見に行く理由 実戦チェックより大事なこれだけのこと

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 U18日本代表のチェックで台湾に行ったら、名物の小籠包にスイーツ食べて、時間が許せばゴルフも……。

 夏の甲子園のさなか、球団のスカウトが集まって晩飯を食べていたときのことだ。こんなことを考えながらニヤニヤしていると、部長の声が飛んできた。

「おい、おまえの担当の高校生スラッガー、学校まで練習を見に行くから付き合えよ」

 えっ! 今年こそ海外に行かせてくれるんじゃないの? オレの担当する高校生スラッガーって、ひょっとして埼玉のアイツ? おいおい、台湾どころか埼玉かよ……。冷水をぶっかけられた気分でいると、「まさか、台湾に行く気でいたんじゃないだろうな……」と部長。図星だったのがあまりに悔しくて、こう言い返した。

「とんでもない。いまさらオレみたいなジイさんが行っても仕方ないでしょう。それより埼玉の高校生なら球場で2、3試合見てます。いまさら部長が、何だってわざわざ学校に行って練習を見なきゃならないのか……」

 すると部長は「バッティングがいいのは分かってるから、肩と足を詳しく見たいんだ。監督に頼めば、ケース打撃の際にどんな走塁をするか、足は速いのか、チェックできるし、肩にしても何度か送球を見れば、強いかそうでないのかハッキリする。それより何より……」と、こう続けた。

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